最新パリレポート L'rapport de Paris-リアルなパリの情報をフリーライターの加納さんがお届けします-

Date:2013.02.18

Vol.59 | アルノー・ラーエーのパティスリー

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2007年にMOF(フランス最優秀職人)のタイトルを獲得し、世界的に有名なパティシエのクラブ、“ルレ・デセール”の会員でもあるアルノー・ラーエー。2000年にモンマルトルエリアにブティックをオープンさせ、2007年には同じエリアにショコラ&マカロンの専門店、そして2012年12月6日、左岸はサンジェルマン・デ・プレエリアに3号店をオープンした。

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モンマルトルは丘の上、しかも本店はモンマルトル中心地から少しはなれているため、観光など短時間でパリを訪れるときには、ラーエーの店はちょっと行きづらい場所なのがネックだった。しかし、サン=ジェルマンの新店はオデオン駅からすぐそば。パリ中心地であり、パリジャン&観光客が多く行き交うエリア。知名度拡大にピッタリの場所だ。

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内装はオレンジが印象的な本店と異なり、こちらは白を基調にサン=ジェルマン地区で昔から使われてきた“石”を効果的に利用。壁の一部に水を流し、石や水といったナチュラル素材が、ゼンでピュアなイメージをかもし出している。

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20種ほどのパティスリー、26種のボンボン・オ・ショコラ、23種のタブレット・ショコラをはじめ、ケーク、サブレ、コンフィズリー、マカロン、コンフィチュールなど、甘い美味がぎっしり。ラインナップは本店と同じ。いずれ、左岸スペシャル商品が誕生するかもしれない。

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「食べたときにエモーションを感じてもらえる菓子作りを目指している」というアルノー・ラーエー。味だけでなく食感に対しても試行錯誤を繰り返し、見た目の美しさや楽しさ、パッケージにも研究熱心だ。

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サン=ジェルマンエリアは以前から、ピエール・エルメ、パトリック・ロジェ、ジャン=シャルル・ロシュー、サダハル・アオキ、ラデュレ、ジェラール・ミュロ、アン・ディマンシュ・ア・パリ、ユーゴ&ヴィクトー、ピエール・マルコリーニ、といった名パティシエ&ショコラトゥリーが勢ぞろいする場所。甘い幸せに満ちたエリアにまたひとつ、ご機嫌なパティスリーが誕生した。

Information-レポートに出てきたお店などを紹介します。

ARUAUD LARHER
http://www.arnaud-larher.com/flash/
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加納 雪乃 Yukino Kano

フランスの食文化を専門とする、パリ在住のフリーのライター兼コーディネーター。インターネットでフランスのレストランについての情報を発信し、レストラン選択のアドヴァイスなどを提供。

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