最新パリレポート L'rapport de Paris-リアルなパリの情報をフリーライターの加納さんがお届けします-

Date:2014.01.20

Vol.70 | お勧めしたいパリのアフタヌーン・ティ

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パリには、魅力的なパティスリーがたくさんある。パティスリーでお菓子をテイクアウトしていただくのはもちろん楽しい。が、パティスリーでは味わえない魅力的なスイーツもある。レストランで供されるア・ラ・ミニッツで仕上げられるデザートや、個性的なアフタヌーン・ティだ。今回は、ぜひお勧めしたいパリのアフタヌーン・ティを2つ、紹介しよう。

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まずは、「ロワイヤル・モンソー・ラッフルズ」ホテルのアフタヌーン・ティ。このラグジュアリーなホテルは、スイーツすべてをピエール・エルメが監修している。朝ごはんのヴィエノワズリーからカフェに添えられるマカロンまで、すべてがエルメレシピなのだ。
アフタヌーン・ティも例外ではない。ホットドリング、フィンガーサンド、スコーン、ミニパティスリー、マカロンからなるセットのスイーツは、すべてエルメもの。
エルメのブティックで売られるパティスリーは大振りで、一個食べるとお腹がいっぱいになってしまうが、ここでは、ごく小ぶりに仕立てたものが4種類も出てきて、いろいろな味を楽しめるのがうれしい。

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さらに注目は、ブティックは存在せずこのホテルのみで味わえる、スコーン。エルメの定番風味”イスパアン“(バラ&ライチ&フランボワーズ)味のものや、レーズン入りなどの極上スコーンには、クリームとコンフィチュールがつき、コンフィチュールももちろんエルメ。エルメの美味しさを限りなく満喫できる、唯一無二のアフタヌーン・ティだ。

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もう一つのお勧めは、こちらも超高級ホテルの「マンダラン・オリエンタル・パリ」。
この秋から始まったアフタヌーン・ティは、チャーミングなデコレーションプレートに乗せられたプチフールと、サンドウィッチ、そして、自分の好みでオーダーできるパティスリー。

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このパティスリーは、フイタージュ、シュー、ブリオッシュの3種の生地と、ヴァニラクリーム、ショコラクリーム、ピスタチオクリームの3種のクリームからそれぞれ好きなものをチョイス。オーダー後、店内のカウンターで、パティシエがクリームを絞ってくれる、出来たて感が魅力のお菓子だ。
シェフ・パティシエのピエール・マチューは、パリの次世代のパティスリー界を牽引していくだろう、注目の若手。毎年、素晴らしいビュッシュ・ド・ノエルやガレット・デ・ロワを披露しているが、アフタヌーン・ティのプチフールや作りたてパティスリーにも、彼の実力がたっぷり詰まっている。

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値段は45ユーロと、47ユーロと、少々高めだが、ラグジュアリーホテルならではの心地よい空間と、美しくプレゼンテーションされた美味しいお菓子やサンドウィッチ。パリのエレガンスと美味を満喫しながら、ゆっくりおしゃべりに花を咲かせる、いつもと違った夕暮れ時を楽しむのもいいだろう。

Information-レポートに出てきたお店などを紹介します。

Royal Monceau Raffles Paris
37 av. Hoche 75008 Paris
+33 1 42 99 98 80
アフタヌーン・ティ 15時~18時
Mandarin Oriental Paris
251 rue Saint-Honoré 75001 Paris
+33 1 70 98 74 00
アフタヌーン・ティ 土・日の15時30分~18時
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加納 雪乃 Yukino Kano

フランスの食文化を専門とする、パリ在住のフリーのライター兼コーディネーター。インターネットでフランスのレストランについての情報を発信し、レストラン選択のアドヴァイスなどを提供。

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