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最新パリレポート L'rapport de Paris-リアルなパリの情報をフリーライターの加納さんがお届けします-
Date:2012.10.22
Vol.55 | 「ア・ラ・メール・ド・ファミーユ」のレシピ本
コンフィズリーとは、”砂糖を使ったお菓子“。フランス語にすると、”Confiseries“。飴、キャラメル、チョコレート、ギモーヴ、パート・ド・フリュイ(フルーツ・ゼリー)、バーバ・パパ(綿飴)、フリュイ・コンフィ(果物の砂糖漬け)、そしてコンフィチュール(ジャム)も、その名が示すとおりコンフィズリーの一つだ。
フランスではコンフィズリーはパティスリーと別の職業とみなされていて、専門店として看板を掲げる店が少なくない。コンフィズリー職人はコンフィズゥー(confiseur)と呼ばれる。パリにももちろん、コンフィズリーの専門店”コンフィズリー“が多く存在し、手軽な日常駄菓子を買う場として、いつも多くの人々でにぎわっている。
「ア・ラ・メール・ド・ファミーユ」は、コンフィズリーの名門中の名門。パリきってのコンフィズリーとして、今から250年前も前の1761年以来、食いしん坊なパリジャンがおやつを買いにくる場として愛されている。
「ア・ラ・メール・ド・ファミーユ」については、2011年4月にも紹介しているが、今回は、コンフィズリーの老舗が昨年末に出版した、初のレシピ本の話をしよう。
「ア・ラ・メール・ド・ファミーユ」については、2011年4月にも紹介しているが、今回は、コンフィズリーの老舗が昨年末に出版した、初のレシピ本の話をしよう。
本店の外観をデザインしたキュートな装丁は、思わず手にとって見たくなる。
ページを開くと、コンフィズリー!コンフィズリー!!コンフィズリー!!!
ページを開くと、コンフィズリー!コンフィズリー!!コンフィズリー!!!
パウンド・ケーキやマドレーヌなどの粉菓子、シンプルなチョコレートから復活祭のデコレーションアイテムまでの様々なチョコレート類、いろいろな果物のコンフィチュールやパータ・タルティネ、マカロンやサブレといった一口菓子、アイスクリーム、日本ではあまり馴染みがないがフランスでは大人も子供も大好きなレモンやザクロ、イチゴなどのシロップ。
そしてもちろん、王道のコンフィズリー群。パート・ド・フリュイ、ギモーヴ、マロン・グラッセ、ヌガー、キャラメル、カリソン、フリュイ・コンフィなど、コンフィズリーの基本中の基本のレシピがずらり掲載。飴系も、ベルランゴ(三角形で縞模様が入ったカラフルなフルーツ飴でカルパントラスやナントの銘菓)、ハチミツ飴、大麦糖飴、ミントやスミレ味の飴など、フランス人がノスタルジーを感じる作品が勢ぞろいする。
クラシックで王道のコンフィズリーはもちろん、今現在の「ア・ラ・メール・ド・ファミーユ」の新作群も掲載し、コンフィズリーの歴史の流れも感じられる一冊。コンフィズリー辞典的な要素もあり、この国の人々が愛する砂糖菓子の魅力を満喫できる本だ。
Information-レポートに出てきたお店などを紹介します。
- A La Mère de Famille “Les Recettes Gourmandes”
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33-35 rue du Fg Montmartre 75009 Paris
+33 1 47 70 83 69
9時30分~20時(日は10時~13時)
無休
http://www.lameredefamille.com/
※新規ウィンドウが開きます
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加納 雪乃 Yukino Kano
フランスの食文化を専門とする、パリ在住のフリーのライター兼コーディネーター。インターネットでフランスのレストランについての情報を発信し、レストラン選択のアドヴァイスなどを提供。
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