最新パリレポート L'rapport de Paris-リアルなパリの情報をフリーライターの加納さんがお届けします-

Date:2012.06.25

Vol.51 | アラン・ミリアのブランチ

フランスの上質な食材作りの有名人が何人かいる。バターといえばジャン=イヴ・ボーディエだし、野菜ならジョエル=チエボー。そして今、ジュースといえば、アラン・ミリアの名前が注目されている。

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1997年フランス南部で創業。フランス全国から(フランスで育たないマンダリンオレンジやパイナップルなどは、イタリアやコスタリカなどから)のおいしい果物を厳選して、完熟で収穫し、ジュースやネクターに加工している。その種類は30ほど。イチゴは2種類、リンゴは5種類など、果物によってはいろいろな種類で作っていて、味比べも楽しい。

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以前から、高級レストランや高級ホテルのメニューに載ったり、高感度&高級食材店でリンゴや洋ナシなどの定番がいくつか置かれていてその味を楽しめたが、2011年11月、パリにブティック&レストラン「アラン・ミリア」が誕生した。
30種ほどのジュース類に加え、コンフィチュールやチャツネなど、「アラン・ミリア」のすべての商品が買えると同時に、朝食、ランチ、ティータイム、ディナーも楽しめる店。ジュースをお供に、シンプルで食材の価値を意識した、ジュー作りの精神に通じた料理を楽しめる。オープン直後から大人気となり、特に昼間は2回転するほどの人気ぶり。そんな注目の店が、4月末から、ブランチをスタートさせた。

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毎週日曜日限定のブランチ。
いつもは新作ジュースなどが並べられる中央テーブルには、季節のフレッシュ・フルーツ、「アラン・ミリア」製コンフィチュール、マリ=アンヌ・カンタンのフロマージュ・ブラン、BIOの各種シリアル、プルーンなどのフリュイ・セック、そして「ムーラン・ド・ヴィエルジュ」パンがずらり。

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別のテーブルには、ハムやソーセージ、チーズ、サラダ、スモーク・サーモンなど、こちらもブランチの定番料理がぎっしり並ぶ。
さらに、フィナンシエやタルトなどのデザートが並ぶテーブルも用意されている。

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これらのビュッフェに加えて、卵料理、肉料理、魚料理、ジャガイモ料理、野菜料理などのホットディッシュをひとつチョイス。ホットドリンク、そしてもちろん好きな味のジュースを1本選べる。正直言うと、1本(330ml)じゃ足りない。おいしいのでゴクゴク飲んでしまうし、いろいろな味も試したい。せめて2本選べるといいのになあ、と思うのは、食いしん坊の私だけだろうか?もちろん、追加ジュースオーダーは可能。

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ブランチならではのにぎやかで楽しい雰囲気と、木を基調にした気持ちのよい空間、ヘルシー&おいしい料理と極上のジュース。
時間に余裕がある日曜日。のんびりおいしい午後を過ごすのにぴったりの場所だ。

Information-レポートに出てきたお店などを紹介します。

Alain Milliat
159 rue de Grenelle 75007 Paris
01 45 55 63 86
ブランチ 日11時~15時
通常営業 火~土10時~22時
(ランチ12時~14時30分、ディナー19時30分~22時。)
http://www.alain-milliat.com/
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加納 雪乃 Yukino Kano

フランスの食文化を専門とする、パリ在住のフリーのライター兼コーディネーター。インターネットでフランスのレストランについての情報を発信し、レストラン選択のアドヴァイスなどを提供。

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