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最新パリレポート L'rapport de Paris-リアルなパリの情報をフリーライターの加納さんがお届けします-
Date:2012.04.16
Vol.49 | 第13回「サンドウィッチ&スナックショー」
第13回「サンドウィッチ&スナックショー」が、2月15,16日の二日間にわたってパリ市内の見本市会場で開催された。
300のメーカーが展示し、二日間の入場者は11661人(前年度比+11%。)
フランスにおけるレストラン・ラピッド(手軽に素早く食事ができる場、すなわち、サンドウィッチリーやファスト・フード系店舗)の成長は著しく、2010年から2011年にかけてだけでも、3.6%の成長を遂げている。 レストラン・ラピッドの主役は、何と言ってもサンドウィッチ。2011年の1年間、フランス中で売られたサンドウィッチの数は、20億2500万個。ちなみに、フランスの人口は約6500万人、フランスを訪れる外国人観光客は7400万人(2009年調査)だ。
サンドウィッチ1個の平均値段は、3.20ユーロ(約320円)。3つに2つは、シャルキュトリーやチーズが具材で、不動の一番に人気はジャンボン・ブール(ハム&バター)。バゲットを使ったサンドウィッチが65%を占めるという。
フランスの食業界において大きなポジションを占めている、レストラン・ラピッドにフォーカスした見本市で、新傾向を見てきた。
300のメーカーが展示し、二日間の入場者は11661人(前年度比+11%。)
フランスにおけるレストラン・ラピッド(手軽に素早く食事ができる場、すなわち、サンドウィッチリーやファスト・フード系店舗)の成長は著しく、2010年から2011年にかけてだけでも、3.6%の成長を遂げている。 レストラン・ラピッドの主役は、何と言ってもサンドウィッチ。2011年の1年間、フランス中で売られたサンドウィッチの数は、20億2500万個。ちなみに、フランスの人口は約6500万人、フランスを訪れる外国人観光客は7400万人(2009年調査)だ。
サンドウィッチ1個の平均値段は、3.20ユーロ(約320円)。3つに2つは、シャルキュトリーやチーズが具材で、不動の一番に人気はジャンボン・ブール(ハム&バター)。バゲットを使ったサンドウィッチが65%を占めるという。
フランスの食業界において大きなポジションを占めている、レストラン・ラピッドにフォーカスした見本市で、新傾向を見てきた。
サンドウィッチについては、パンのヴァリエーション化、具材のヘルシー&料理化、小型化が目立った動きのようだ。
バゲットサンドの割合が65%と、前述したが、サロンでは、ヴァラエティ豊かなパンが提案された。ベーグルやピタパン、ラップサンド用パン、パン・ドゥ・ミなど、すでに市民権を得ているパンに加え、最近はやりのハンバーガー用のバンズやホットドック用パンも、注目を集めていた。また、バゲットは、シリアル混ぜ込みやシリアルトッピングなど、ヴァージョンが広がり、パン・ドゥ・ミは、パーティーなどに喜ばれそうな、色つき(イカスミやホウレンソウ、ベトラーヴなどで色をつける)ものも。
バゲットサンドの割合が65%と、前述したが、サロンでは、ヴァラエティ豊かなパンが提案された。ベーグルやピタパン、ラップサンド用パン、パン・ドゥ・ミなど、すでに市民権を得ているパンに加え、最近はやりのハンバーガー用のバンズやホットドック用パンも、注目を集めていた。また、バゲットは、シリアル混ぜ込みやシリアルトッピングなど、ヴァージョンが広がり、パン・ドゥ・ミは、パーティーなどに喜ばれそうな、色つき(イカスミやホウレンソウ、ベトラーヴなどで色をつける)ものも。
具材は、ハム、サラダ菜、茹で卵、スライスニンジン、チーズ、ツナ、といったオーソドックスなものを超え、ラタトゥイユ、アヴォカドサラダ、ズッキーニのタルタル、シリアルサラダ、トマトのタプナード和えなど、より料理的でヘルシーな具材を提案するスタンドも少なくなかった。
パーティーなどに喜ばれそう、と前述したが、パーティーのレセプションで、ミニサンドウィッチが出ることも多く、その需要に応え、ミニハンバーガー用バンズや一口サンドウィッチ用のミニミニパン、直径6㎝ほどのミニピタパンなども見かけた。
パーティーなどに喜ばれそう、と前述したが、パーティーのレセプションで、ミニサンドウィッチが出ることも多く、その需要に応え、ミニハンバーガー用バンズや一口サンドウィッチ用のミニミニパン、直径6㎝ほどのミニピタパンなども見かけた。
レストラン・ラピッド=非健康的というイメージは、数年来の、高級サンドウィッチリーやトップシェフたちのサンドウィッチ業界参入によって、どんどん変わってきている。手軽に、安く、そしてヘルシーに、が、いまどきのレストラン・ラピッドの必要要素なのだ。
そんな傾向に応えているのが、スープ。今や、サンドウィッチショップの付加料理としてマストアイテム的存在になっている。また、フリット代わりのポテトチップスもフランス人の好物だが、こちらも、塩を減らしたものや、大豆ベースのチップスなど、ヘルシーさを謳った商品が注目。
デザートは、カップケーキが相変わらずの人気ぶりだが、同じアメリカ出身のドーナツのカラフルな展示が目立った。ドーナツは以前から、工場製品が多く売られているが、今後は、カップケーキのように、きちんとつくられたドーナツが出てくるのかもしれない。ちなみに、パリの高感度な食シーンでは、最近、ウーピーパイが少しずつ姿を見せ始め、カップケーキに次ぐブームになるのでは?と言う気がする。
そんな傾向に応えているのが、スープ。今や、サンドウィッチショップの付加料理としてマストアイテム的存在になっている。また、フリット代わりのポテトチップスもフランス人の好物だが、こちらも、塩を減らしたものや、大豆ベースのチップスなど、ヘルシーさを謳った商品が注目。
デザートは、カップケーキが相変わらずの人気ぶりだが、同じアメリカ出身のドーナツのカラフルな展示が目立った。ドーナツは以前から、工場製品が多く売られているが、今後は、カップケーキのように、きちんとつくられたドーナツが出てくるのかもしれない。ちなみに、パリの高感度な食シーンでは、最近、ウーピーパイが少しずつ姿を見せ始め、カップケーキに次ぐブームになるのでは?と言う気がする。
甘いデザートはNG、という人も少なくない。そんな消費者向けの筆頭デザートは、フロマージュ・ブランだったが、最近は、保存技術も発達したのか、カットフルーツをPRするスタンドも目に付いた。
また、ドリンクは、フレッシュフルーツジュースや、ビタミン系ジュース、抗酸化効力のあるアサイやザクロのジュースが主役となっている。
また、ドリンクは、フレッシュフルーツジュースや、ビタミン系ジュース、抗酸化効力のあるアサイやザクロのジュースが主役となっている。
パッケージのヴァリエーションも年ごとに豊富になっており、パリですっかり定着した”ベントー“風のパッケージのランチボックスをはじめ、見た目にチャーミングなパッケージがどんどん増えてきている。
ある意味、ルネッサンス(再生)の時期を迎えている、と言える、レストラン・ラピッド業界。パリでは高級サンドウィッチに続き、今は、空前の高級ハンバーガーブーム。今後、どんな風にこの業界が発展していくのか、大いに注目したい。
Information-レポートに出てきたお店などを紹介します。
- SANDWICH&SNACK SHOW(2013年の開催は、3月20,21日) http://www.sandwichshows.com/site/GB,I5344.htm
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加納 雪乃 Yukino Kano
フランスの食文化を専門とする、パリ在住のフリーのライター兼コーディネーター。インターネットでフランスのレストランについての情報を発信し、レストラン選択のアドヴァイスなどを提供。
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