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最新パリレポート L'rapport de Paris-リアルなパリの情報をフリーライターの加納さんがお届けします-
Date:2012.01.23
Vol.46 | 「デ・ソモン&デ・ゼル」について
ノルウェー、スコットランド、デンマーク、フランスの天然サーモンを中心に、養殖サーモン、BIOサーモンも。天然サーモンはもちろん養殖物ものも、脂は少なめでサーモン自体の味がきっちり立つ良質なものを、ゆっくりと時間をかけて丁寧にスモーク。強すぎない燻製香とサーモンの旨味が絶妙にマッチしている。
特にお勧めは、繊細で上品な風味が見事な、フランス南西部のバスク地方で獲れるアドゥール種。絶滅しかけた品種だったが、数年来、徐々に生息数が増えてきている、美食家御用達の希少なサーモンだ。
バーバラさんのお勧めは、店にも売っている、ごく薄焼きパン“フイユ・ド・パン(パンの木の葉)”と一緒に。パリパリの薄焼きパン(唐辛子、オリーブオイル、ローズマリーなどの風味つき)に、タラマをディップ。パリパリとトロリが口の中で融合し、アペリティフのカナッペに最高だ。
チャービルやパスティスなどの味を加えたチューブ入りマスタードは、スモーク・サーモンと。サーモンと言えばレモンや生クリーム、ケイパーなどの香味料が一般的だが、これらのマスタードとの相性も抜群と言う。
更に、インゲンの煮込み、野菜スープ、鴨や豚のテリーヌ、砂肝のテリーヌ、鴨のコンフィといった、昔ながらのフランス南西部の伝統料理も瓶詰や缶詰で販売。買って帰って切ったり温めたりするだけで、手軽におばあちゃんの味が楽しめる。
変わったところでは、スペインで飼育されているサシの多い牛肉”ワギュウ“で作る、サラミやチョリソー。ブタを食べない宗教の人たちに人気だ。
バーバラさんに尋ねたところ、スモーク・サーモンには、ライ麦をたっぷり使ったいわゆる黒パンで決定。パンではないが、店にも売っている手作りブリニもお勧めだ。
フォア・グラには、パン・ド・カンパーニュ。パン・ドゥ・ミやブリオッシュ系パンのトーストと合わせる人もいるが、これでは油脂分が強すぎてしまう。こんがり焼いたパン・ド・カンパーニュの酸味ある香ばしさと、甘くまろやかなフォア・グラの相性が一番だ。
この店にある商品は、パンと一緒に食べるものがほとんど。いろいろな商品といろいろなパンとの相性を比べて、自分なりのベストマッチを見つけるのも楽しいだろう。
Information-レポートに出てきたお店などを紹介します。
- Des Saumons & Des Ailes
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41 rue Charlot 75003 Paris
+33 1 42 78 32 88
火~土 10時~13時、15時30分~20時
日 10時~13時
月 16時~20時
http://www.dessaumonsetdesailes.com/
※新規ウィンドウが開きます
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加納 雪乃 Yukino Kano
フランスの食文化を専門とする、パリ在住のフリーのライター兼コーディネーター。インターネットでフランスのレストランについての情報を発信し、レストラン選択のアドヴァイスなどを提供。
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