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最新パリレポート L'rapport de Paris-リアルなパリの情報をフリーライターの加納さんがお届けします-
Date:2010.01.18
Vol.22 | BIOのランチボックスについて
BIO(有機農法もの)食品への高い関心は、もはや一過性の流行ではなく、フランスの、特にパリの食文化の中で、重要な一要因を占めるようになってきた。BIOを謳ったレストランや食材店、ブーランジュリーなどはどんどん増えてきており、BIOマルシェもいつも大勢の人で賑わっている。
そんな情勢の中で、100%BIOのランチボックスが誕生した。ランチボックスや仕出し用カナッペなどを扱う大手、Room Seveurs社が開発した、Pleine Nature(日本語に訳すと、“自然にあふれた、自然いっぱい”など)だ。 ランチボックスは3種類。内容を見てみよう。
そんな情勢の中で、100%BIOのランチボックスが誕生した。ランチボックスや仕出し用カナッペなどを扱う大手、Room Seveurs社が開発した、Pleine Nature(日本語に訳すと、“自然にあふれた、自然いっぱい”など)だ。 ランチボックスは3種類。内容を見てみよう。
A:フレッシュ・シェーヴルに赤ピーマンのクーリ、赤キャベツの千切りコリアンダー風味、鶏ボールと季節のサラダ菜とキノコ、白いんげんと発芽植物のサラダ、秋果物のサラダ、リ・オ・レ、マドレーヌ。
B:レンズマメとクルミのサラダ、ビーツのピュレ、サーモンの薄切りスパイスを効かせた豆乳ソース、インゲンとマンゴーのサラダコリアンダー風味、洋ナシのロックフォール詰め、そば粉のクレープリンゴコンポート入り、マドレーヌ。
C:アンディーヴと干しプルーンのサラダ、ジャガイモのレモン&シブレットサラダ、エビのソテーとセロリの千切りサラダ、かぼちゃのフラン、洋ナシのスパイス煮、バナナタルト、マドレーヌ。
3種類とも、7種の料理やデザートから構成され、野菜を中心に多種多様な食材を使っている。フランス料理の感覚だと、前菜2種、付け合せつきの主菜、たっぷりのデザートにおまけのプチフールまで付いている、という感じで、ボリューム満点。
3種類とも、7種の料理やデザートから構成され、野菜を中心に多種多様な食材を使っている。フランス料理の感覚だと、前菜2種、付け合せつきの主菜、たっぷりのデザートにおまけのプチフールまで付いている、という感じで、ボリューム満点。
ふたを開けると、料理にかぶさった薄紙。
薄紙には、それぞれの料理やお菓子の上に、
料理名と、エビなら“プロテイン豊富で、
消化によい”、ジャガイモなら“吸収の遅い糖分で、
一日を過ごすのによい”など、効用も記してあり、
読むのも楽しい。
味を見てみると、エビやサーモンの焼き加減は絶妙で、歯ごたえやジューシーさをしっかり残していて、ランチボックスに入る料理としては上出来。 豆乳ソース、アンディーヴとプルーン、インゲンとマンゴーなど、風味の組み合わせ方も面白い。 食材はどれも、きっちり食材自体の味がのこっていて、BIOならではの風味を感じる。 料理に比べると、デザートの味が、ちょっと落ちるのが残念な気がした。
味を見てみると、エビやサーモンの焼き加減は絶妙で、歯ごたえやジューシーさをしっかり残していて、ランチボックスに入る料理としては上出来。 豆乳ソース、アンディーヴとプルーン、インゲンとマンゴーなど、風味の組み合わせ方も面白い。 食材はどれも、きっちり食材自体の味がのこっていて、BIOならではの風味を感じる。 料理に比べると、デザートの味が、ちょっと落ちるのが残念な気がした。
BIOパン、それに、ステンレス製のカトラリーとガラスのグラスも付いてくる。カトラリー&グラスが入っているパッケージには、“捨てないで取っておいて、次回の注文時にまた使ってください”と、エコなポリシーを表示してある。
配達のみで販売。会社で、会議途中のランチなどで配達ランチボックスの需要があるパリにぴったりの販売形態。 配達先は会社に限らないので、旅行や出張時にパリに来るときに試してみるのも一興だろう。
配達のみで販売。会社で、会議途中のランチなどで配達ランチボックスの需要があるパリにぴったりの販売形態。 配達先は会社に限らないので、旅行や出張時にパリに来るときに試してみるのも一興だろう。
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加納 雪乃 Yukino Kano
フランスの食文化を専門とする、パリ在住のフリーのライター兼コーディネーター。インターネットでフランスのレストランについての情報を発信し、レストラン選択のアドヴァイスなどを提供。
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