2015.10. 9 update
vol.91
美味しさと健康を結びつけた、 ヴィーガンのニーズに応えるアフタヌーンティー
ヴェジタリアンが多くなると同時に、グルテンアレルギーを持つ人の数も多くなってきている昨今のパリ。
この状況に対応するレストランやパティスリーが増えてきている。パリの最高級ラグジュアリーホテル「シャングリ・ラ・パリ」も、そんな顧客ニーズを汲み取った食のサービスを行っている。
今年春からスタートした、野菜や果物にフォーカスしたコース料理を提供する“グリーン・ディナー”(月一度の開催)の好評に続き、この秋には、“アフタヌーンティー100%ヴィーガン”が誕生した。
動物性油脂や動物性プロテインを排除しつつ、お菓子の大きな魅力である美しさや美味しさをしっかりキープした商品群。
甘味にはココナッツの花やメープルシロップ、フルーツなどを利用し、ラクトーズも使わず、カロリー低めで消化にもよい仕上がり。ヴァージンココナッツオイル、アーモンドピュレ、そば粉、ひまわりの種、くるみ、自家製のアーモンドミルクや豆乳などを駆使し、食いしん坊感たっぷりの美味しいヴィーガン菓子を3ヶ月ほどの期間をかけて12種ほど開発した。
モンブランやチョコレートタルト、そして、アフタヌーンティーの定番のスコーンやショートブレットなどもすべてヴィーガン対応で、通常のものよりもよりヘルシーな仕上がり。
3段重ねのプレートで運ばれるチャーミングなアフタヌーンティーをうっとりながめながらも、諦めざるを得なかったヴィーガンの人たちに華やかで美味しいティータイムを堪能してもらえる、とてもチャーミングな提案だ。
パリのホテルで初となるこの取り組み。今後は、他のホテルでも美味しさを健康と結びつけた様々な食のシーンが増えそうな気がする。