2015.9.14 update
vol.90
氷菓の魅力がぎっしり詰まった 注目の新店「ユヌ・グラス・ア・パリ」
上質なアイスクリームショップが多々あるパリ。実力派パティスリーやショコラトゥリーも、夏になるとアイスクリームスタンドを店頭に出し自慢の氷菓を売っている。そんなアイスクリーム天国のパリに、この夏また一軒大注目のアイスクリームショップが誕生した。「ユヌ・グラス・ア・パリ」だ。
仕掛人は、エマニュエル・リヨンとオリヴィエ・メナール。リヨンは、1999年にパティスリーのワールドカップにフランスチームの一員として参加して見事優勝。翌年にはMOF(フランス最優秀職人)のタイトルを氷菓部門で獲得した超実力派。メナールは、「ピエール・エルメ」、「メゾン・デュ・ショコラ」、ロンドンの「ハロッズ」など名店で腕を磨いてきた敏腕パティシエだ。
そんなトップパティシエがタッグを組んだ「ユヌ・グラス・ア・パリ」。並ぶアイテムもひと味違うものばかり。乳製品、卵、ショコラ、カフェ、ヴァニラなど、素材は全て厳選されたものを使用している。丁寧に練り上げたアイスクリームは、軽くてふんわり。なめらかなシャーベットは、素材感満載。定番味以外に、燻製ショコラ、燻製ヴァニラ、生クリーム&ミルクのコンフィチュール&蜂蜜入りビスケット、ババオラム、シナモン&ピスタチオのキャラメリゼ、イチゴ&ハイビスカス、オレンジ&ニンジン&ショウガなど、トップパティシエらしい興味深いフレーバーが多彩だ。
夏のイメージの氷菓だが、フランスではヌガーグラッセやヴァシュランは一年中愛されるアイテム。デリケートな食感のヌガーグラッセは、ヌガーのパルフェ&フランボワーズのシャーベット。ヴァシュランは、アーモンドミルクと赤い果物の組み合わせ。クリスマスのお菓子として人気のオムレット・ノルヴェジエンヌはヴァニラ風味にコアントローを合わせるなど、いずれもすこぶる魅力的な仕上がり。ジャスミンと柚子を組み合わせたオリジナルのアイスクリームケーキも提案している。
また、テイクアウトしたアイスクリームを家で食べる時のトッピング用に、自家製のサブレやメレンゲ、ラングドシャも販売する。
氷菓の魅力がぎっしり詰まった注目の新店。シンプルシックな店内につくられたイートインコーナーでいただくのもいいし、アイスクリームを食べながら、店がある風情満載のマレ地区を散歩するのもお勧めだ。